あなたのイキイキ元気をサポートします。痛みや不調の改善に定評のある大阪府茨木市の針灸整骨院です。阪急茨木市駅から徒歩４分。院前に専用駐車場２台。

※この文章は患者さんの了承を得て掲載しております。

久々にご家族に連れて来てもらった８０歳の女性に喜んでもらえた治療の一例です。この方は昨年自転車で転倒しそうになり、地面に右足をドンと衝いた時に右股関節を傷められました。整形外科にも受診してもらいましたが骨折はしていなかったそうです。

受傷前は自分で自転車に乗って来院できましたが、受傷後は一人で来院出来ないのでご家族の車で数回来院されました。元来とても活発に動かれる方なので少し楽になると動き過ぎてしまう傾向があり、症状の緩和と悪化を繰返しておられた様です。

そんなことから、受傷から二ヶ月経っていますが、最も痛かった時の痛みを１０とすると現在５程度までしか回復しておらず、股関節の可動域も狭くなり治癒が遅れている状態です。



本日は保険治療だけでなく自費治療を併用した５０分間の治療を受けてもらえたので、深層筋までしっかり治療を行うことが出来ました。
自費を併用して治療時間が確保できると、症状の原因や損傷個所を的確に探りながらじっくり治療できるので治療精度が上がります。治療家としてのパフォーマンスを発揮し易い状況を作れるのはとても有り難いことです。



当院では、症状や回復のステージに合わせて治療内容を変えています。

ケガの場合は処置１５分程度の保険治療(所要時間30〜40分)で週に２〜３回経過

を見守り治癒に導きます。

保険治療だけで対応し切れない場合はじっくり治療する必要があるので、予約枠

を大きく取ります。

この様に保険治療だけでなく自費治療を行える体制を整えることで様々な症状に

対応出来るようになりました。



この方の場合は、
初期の炎症期は保険治療で経過を見守りました。(あまり来院出来ない状況でしたが…)

きつい炎症が回復してきてから保険治療に超音波自費治療を併用。

そしてこの度、５０分の治療をさせてもらいました。




治療内容はこんな感じです。

この方は、上前腸骨棘(骨盤の骨)が内側に巻き込み大腿骨の大転子が突出しているタイプの骨盤で、以前から小殿筋や大腿筋膜張筋が疲れやすく長距離の歩行が苦手です。



今日は仰向け寝(仰臥位)で腸腰筋の体操をしてもらい腰の反り(下部腰椎の前弯)に対してアプローチしてから、横向き(側臥位)で仙腸関節の動きをスムーズに動かすと治療中に右の仙腸関節付近で｢ピシッ｣と音がして、ひとまずイスに座った状態で右足が上がり易くなりました。

※この様にソフトな治療で骨盤の不具合が改善することもあります。



次に右股関節の内側の筋(内転筋、恥骨筋など)にアプローチ。

股関節外やや前の筋(小殿筋、大腿筋膜張筋など)にアプローチ。

股関節の後側や前面の筋(ハムストリングスや大腿直筋など)にアプローチしました。



私の手技は、ただのマッサージではありません。患部に手を当てながら筋肉を

短縮位で緩めたり軽く伸ばしたりしながら筋肉の機能を回復していきます。



ある程度股関節の可動域が広がってきたので、仰向けで右足を立て内側に倒す動作(左足を右足に乗せて重りにしながら左側に倒して行くと、不思議なことが起きました…



小さくかすかな音だけど「ミシミシ〜」「ミシミシミシ〜」と聞こえてきました。患者さんご本人には、音が聞こえるというよりむしろ動かなかった股関節がじわじわ動き始めた手応えのような感覚があった様です。



恐らく長期間動かせなかった股関節を倒し込む(逆パトリックの肢位をとる)動作をした際に、股関節外側の軟部組織(恐らく筋膜だと思います)の癒着しかけていた箇所が動きだして、「ミシミシ〜」と音を発したのだと思います。

これは全ての患者さん起きる現象ではなく、私の治療院でも数少ない久々の感触でした。



治療後も強い痛みや症状が残っている場合は、キネシオテーピングや鍼灸治療も考慮しますが、この度は患者さん自身が楽になった様なので見送り、

最後に軟部組織が大きく動いたことにより再び炎症が出ないか心配だったので、身体を保温しつつアイシングを受けてもらい、アイシング後に体温を戻してから治療を終了しました。



股関節を傷めた後の可動域制限なので、劇的に回復することは難しいかもしれませんが、今後も適確な施術を重ねていくことで少しずつ動きを取り戻し回復されて行くと思います。



掲載を了承してくれた患者様に感謝！
治療家 岡部



患者後日談：「治療の度に症状が良くなりましたが、少し楽になるとすぐに私が動いてしまうのでこの度は良くなったり悪くなったりを繰り返しました。手技治療に加えて超音波治療を受けた頃から随分良くなり自転車に乗れる様になりました。私には超音波治療が合ったみたいです。」

治療家の立場からは「自転車は転倒する乗り物なので、サドルの高さを足の着く高さに調節してくれぐれも気を付けて乗ってください。」とアドバイス。※この方よりご高齢だったりバランス感覚の低下している患者さんには二輪自転車から三輪の自転車に乗り換えたり、シニアカーに乗り換えることをお勧めすることもあります。

補足：超音波治療器は皮膚にゼリーを塗って超音波ヘッドをあて、毎秒８０万から３００万回の振動を手技で届かない深部に投入出来ます。（妊婦さんの検査や内臓の検査で用いる超音波画像器みたいな感じで、治療に特化した伊藤超短波株式会社さんのＵＳＴ―７７０という機種を使用しています）

当院では、状況に応じて超音波治療器が必要な患者さんに対して超音波治療器の説明およびデモンストレーションを行った後に超音波治療を提供しております。

交通事故の後の疼痛緩和、関節や骨の治癒wを促進したい場合、この様に深層部筋のトリガーポイント形成をしている方、コンパートメント症候群の患者さんに超音波治療器を用いた時に、超音波治療器を購入して良かったと感じる瞬間があります。

治療家 岡部

初めてまして、岡部針灸整骨院の院長の岡部鉄兵です。

この度は、私のブログに来て頂きありがとうございます！

平成２７年の目標は【 治療家の立場からの発信 】です(^O^)




私の治療家としての見方やアドバイスが、少しでも出会った方々のお役に立ったら嬉しいです。


とは言え、趣味が治療・スポーツ・日曜大工の私が…

いきなり素晴らしいブログを立ち上げることは難しいのが現状です(^_^;)



ＳＮＳやホームページなどについて、分からないことが沢山ありますが
少しずつ慣れて行ける様に努力して行きたいと考えております。

未熟な私ですが、少しでも感想や共感をもらえたら嬉しいです！



どうぞよろしくお願い申し上げます。

治療家 岡部鉄兵